Sotto-Caroma(キャロマ)サイズ:直径72×高さ47(ミリ)カラーと皿模様:マットゴールド-七宝柄 マットシルバー-梅鉢素材:真鍮、磁器(美濃焼)製法:金型圧縮成形、多種研磨、ガバ鋳込み重さ:250g内容:香立、火立(カップ型ロウソク) 敷布、取扱説明書装丁:専用ボールケース製造:日本製富山県高岡市ささやかに香りで満たす香立と火立をシンプルにまとめた"キャロマ"。いつでも気軽に火を灯すことができる道具です。具足の一部として据えておくこともできますし、来客の際にもてなしとして、お好みの香を焚いて、お部屋を香りで満たす時にも便利です。磁器製の香立を裏返すことで、線香や棒香だけではなく、錐形(三角香)のお香も焚くことができます。しまうときには、上部の真鍮台をかぶせるだけで、ろうそくの火が自然に消えるよう設計されています。すべすべで重みのある、美濃焼のかわいいお香皿。真鍮の凛とした線、マットで落ち着きのある表面の光沢と、美濃焼の陶石の青白さ、優しい柄とがバランスよく調和しています。ひっくり返すと棒香・三角香のどちらも立てられるという、ありそうでなかった工夫にも、使う人のことを考えながら試行錯誤する、瀬尾製作所の皆さんの心遣いが感じられる一品です。金色と七宝柄、銀色と梅の花柄、ピンクゴールドと雪輪文柄の三種類がございます。お好みのひとつをお選び下さい。鳴らないはずの部位すらも鳴る、奥深い完成度瀬尾製作所株式会社-富山県高岡市のものづくりといえば、高岡大仏に代表される銅器鋳造の技術。およそ400年前に青銅・真鍮の鋳造から始まった高岡の金工技術は、現在の大規模なアルミニウム工業や、それに関連する航空部品や建築材の製造業に見るように、長い時の変遷とともにさまざまな金属を用いた産業へと、技術・素材の裾野を広げていきました。そんな日本屈指の金工の地であり、上述の高岡大仏がそびえる大佛寺(だいぶつじ)、そして仏殿、法堂、山門が国宝に指定されている瑞龍寺(ずいりゅうじ)を擁する地でもある高岡に、1935年、茶道具や仏具を製作する会社として瀬尾製作所さんは創業しました。年々専門化し、多岐にわたってゆく多種多様の金工技術と知識を新たに採り入れ、組み合わせを駆使しながら、研磨やコーティングに「最後の手間」を惜しまない、じっと見惚れるほど精巧なものづくり。それが実現するびっくりするような成果を示すのは、例えば"シリンダ"や"キャロマ"の真鍮部位です。どちらも容器として製作している部位なのですが、度(の半径差、どこまで理想的なに近いかを示す指標)があまりに高いため、お鈴でないにも関わらず、叩くと「ちりーー……ん」と、よく澄んだ長い音が鳴るのです。この度の高さは、あらゆるお鈴の要です。削りにも塗装にも、少しでもいびつな箇所が残ると、そこが音の振動を散らせてしまい、余韻が深く響かないのはもちろん、音そのものにも少し雑な風味を感じる仕上がりに落ち着いてしまうからです。瀬尾製作所さんの手掛ける製品の清廉な響き、空間が「しん」と鎮まるような佇まいはすべて、最後に惜しまないひと手間、ふた手間がそのまま結実したものなのです。またsottoに用いられている木製部位は、すべて木工職人さんの手で製作。磁器製の部位は、岐阜県美濃焼の「ガバ鋳込み」という、細い口や空洞の成形を得意とする製法によって作られていますが、ガバ鋳込みの技術を持つ職人さんやメーカーさんの数は年々減り、今では貴重な技術となっているそうです。灯立て、お香立て、一輪挿しという別々の機能を兼ねる新しいデザインを提案しながら、なによりも具足としての重みと感触、そして真摯さを保つというのは、並大抵のことではありません。長い伝統を活かしつつ、ときには打破し、厚く重なってゆく職人さんひとりひとりの努力や工夫は、ひょっとしてそれ自体がどこか祈りと共通する姿を持っているのかもしれません。故人との記憶、その日の出来事、仕事で抱えるわだかまり、この先のこと。さまざまな思いをそっと解きほぐし、空にゆだねる、祈りの場。瀬尾製作所の皆さんが送る、あたらしい祈りのかたちを、どうぞご覧ください。 |
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