AetPdeVILLAINE / オベール・エ・パメラ・ド・ヴィレーヌロマネ=コンティの経営者が生み出す、群を抜くアリゴテドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティ社の経営者が運営するドメーヌ。ドメーヌの名称のAはオーベールの頭文字で、Pは伴侶パメラの頭文字。現在ドメーヌを取り仕切るのは当主オーベールと甥にあたる30代半ばのピエール・ド・ブノワオーベールの妹の息子で、サンセール出身。20ヘクタール弱と大きめのドメーヌの半分以上を占めるのはブズロン。ブズロンはシャロネーズ地区の最北端に位置し、アリゴテ種のワインのみがこのアペラシオン(1997年、それまでのブルゴーニュ・アリゴテ・ド・ブズロンから単独のブズロンに格上げとなった)を名乗れ、広さは60ヘクタールほどと非常に小さい。畑は270メートルから350メートルの斜面にあり、コート=ドールに較べ若干高めの標高だが、そのテロワールはコート=ドール、なかでもアロース=コルトンによく似た地質の構成となっている。ドメーヌでは最大限テロワールを生かす取り組みがなされていて、現在ぶどうの栽培は完璧なビオ。1986年よりビオロジークでの耕作を開始、10年後の1996年には正式な認証を得ている。選果は畑でしっかりおこない、白は温度コントロールされたイノックスのタンクでアルコール発酵、その後、フードルと若干のピエスで熟成。赤の醸しは木製の開放の大桶で、ピジャージュも人手、その後ピエスで熟成――新樽の割合はヴィンテージ毎で様々――、そしてフィルターをかけずに瓶詰め。SO2の使用比率も低く抑えているのが、味わいからも体感できる。フラッグシップのブズロンは素直な果実風味に溢れた滑らかな味わいのワインで、アリゴテ種独特の酸味も他の要素とうまくバランスされ、非常に心地よい仕上がりとなっている。ブルゴーニュ・コート・シャロネーズ(それぞれのラベルに記されているクルー、ディゴワーヌ、フォルテュヌはリュー=ディの名称)は赤、白ともにブズロンのすぐ南の斜面から生まれるが、どれも構成要素にまとまりの感じられる調和のとれたもので、アフターもしっかり。このドメーヌがいかにバランスに重きをおくか、ブズロン同様十分に納得できるもの。リュリーは、南のマコン、プイィ=フュイッセとは明らかに異なる酒質で、例えればピュリニーのキャラクターを多少細身にしたタイプ。リリースされてすぐよりも多少熟成させてからのほうが、その持ち味が開花する。またメルキュレでは、ニュイ=サン=ジョルジュに由来するピノ・ファンの株を用いていて、コート・ド-ルの赤と同じく、15年から20年の熟成は楽に可能。ともかく赤、白ともに、いかにワインにテロワールを表現させるかという点においての仕事は、経営者として携わっているDRCと同列にあることを強く感じさせてくれる水準の高さ。ブズロンのエキスパートとして、その酒質には端倪すべからざるものがあるドメーヌだが、なぜか品切れになるのは赤からなのである。 |
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