MICHELCOLIN-DELEGER / ミシェル・コラン・ドレジェ次世代の活躍に期待がふくらむ、シャサーニュにおけるトップクラスのドメーヌドメーヌを運営するミシェルはまだ50代半ばで引退する年齢ではないのだが、2004年ヴィンテージよりドメーヌを分割し、長男フィリップがドメーヌ・フィリップ・コラン、次男ブリュノはドメーヌ・ブリュノ・コランと、別々のドメーヌとして生産を開始した。といっても自身の名義でも生産は続けていて、シュヴァリエ=モンラッシェとピュリニー=モンラッシェのドモワゼル、それにシャサーニュ=モンラッシェ・アン・ルミリーだけはミシェルのラベルとなっている。各々のリリースする銘柄は下にまとめたが、長男フィリップは父ミシェルのドメーヌをそのまま継いだ形となっていて、生み出すワインも父譲りの、落ち着いた風味、味わいの構成のしっかりしたタイプとなっている。方やブリュノは、マルク・コランの長男、ピエール=イヴのカーヴのすぐ隣にドメーヌを構え、ワインもピエール=イヴに似たところのある、強い果実味に高い比率の新樽が合わさる今流行りのタイプと、そのスタイルも対照的なものとなっている。コラン=ドレジェというと、ルフレーヴなどとともに3本の指に入るシュヴァリエ=モンラッシェ、そのシュヴァリエの北に位置し、プルミエ・クリュでありながら、ほとんどシュヴァリエと同等の評価を得ているドモワゼル、それに同じくプルミエ・クリュのトリュフィエールがフラッグシップといったところだが、ドメーヌには隠し玉がある。ドモワゼルの反対側、シュヴァリエ=モンラッシェの南に接している区画である、シャサーニュ=モンラッシェのプルミエ・クリュ、アン・ルミリーがそれ。アン・ルミリーというとサントーバンの代表的なプルミエ・クリュだが、モンラッシェの丘の最上部、真南を向いた1.6ヘクタールはシャサーニュに属していて、コラン=ドレジェは半分弱、0.7ヘクタールほどを所有している。その立地の素晴らしさは、現地に行けば一目瞭然だが、ミシェルが自身の名義のポートフォリオのなかにこのクリマを入れていることからも窺い知ることができる。秀逸なワインを生んできたドメーヌの多くが、近年、世代交代を迎えているが、受け継ぐ世代と、先代との生み出すワインに差異が感じられるもの、ほとんどスタイルの変化の無いものなど、様々なパターンが見られる。このシャサーニュを代表するドメーヌであるコラン=ドレジェの分割も、ブルゴーニュ・ファンの目が離せない状態を生んだことだけは間違いないようだ。 |
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